2009年04月03日

インド風水ヴァーストゥと五大(5)

 これまで、バラモン教という言葉が、多く出てきましたので、少しご説明したいと思います。

 バラモン教とは、古代インドにおいて、仏教興起以前に、バラモン階級を中心に、ベーダ聖典に基づいて発達した、特定の開祖をもたない宗教です。バラモン教はヒンドゥー教の基盤をなしており、広義にヒンドゥー教という場合にはバラモン教をも含んでいます。

 紀元前1500年ころを中心に、インド・アーリア人がインダス川流域のパンジャーブ地方に進入しましたが、彼らはさらに東進して肥沃なドアープ地方を中心にバラモン文化を確立し、バラモン階級を頂点とする四階級からなる四姓制度を発達させました。

 彼らはインドに進入する際、それ以前から長い間にわたって保持してきた宗教をインドに持ち込み、それを発展させ、進入時からおよそ前500年ころまでの間に、『リグ・ベーダ』をはじめ、ブラーフマナ、アーラニヤカ、ウパニシャッドを含む膨大な根本聖典ベーダを編纂しました。なお、インド風水ヴァーストゥは、そのうちのアタルヴァ・ヴェーダのスターパティア・ヴェーダに由来しています。

 その内容は複雑多様ですが、彼らが進入以前から抱いていた自然神崇拝、宗教儀礼、呪術から高度な哲学的思弁までも包摂しています。彼らは、宇宙の唯一の根本原理の探求を行い、「宇宙の唯一の根本原理としてブラフマン(梵(ぼん))が、個人存在の本体としてアートマン(我(が))が想定され、ついに両者はまったく同一である」とする梵我一如の思想が表明されるに至りました。中国風水の観点が地政的であるのに対し、インド風水ヴァーストゥが宇宙などより根源的であるのはこのことによります。

 また、根本聖典ベーダのひとつであるウパニシャッドで確立された業(ごう)・輪廻(りんね)・解脱(げだつ)の思想は、インドの思想・文化の中核となったばかりか、仏教とともにアジア諸民族に深く広い影響を与えていることは皆さんもよくご存知のとおりです。ベーダの神々のなかには、帝釈天や弁才天のように日本で崇拝されているものもあります。



 この続きは次回にて。日本のインド風水ヴァーストゥ研究のパイオニアとしてインド風水ヴァーストゥに関する情報をニュートラルにご紹介しています。こちらのHPもご覧ください。

(参考文献)
 Wikipedia他
posted by 多聞 望美 at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏教とインド風水
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