2008年11月28日

紫外線とインド風水ヴァーストゥ(3)

 つぎに紫外線の性質について詳しく見ていきたいと思います。

 紫外線は私たちの目には見えませんが、太陽光(日射)の一部であり、基本的な性質は可視光線と同じです。季節や時刻、天候などにより紫外線の絶対量や日射量に占める割合は変化しますが、可視光線と同じように、建物や衣類などでその大部分が遮断されます。

 一方、日中は日陰でも明るいように、大気中での散乱も相当に大きいことがわかっています。つまり、私たちが浴びる紫外線は、直接太陽から届くもの(直達光)だけでなく、空気中で散乱して届くもの(散乱光)、さらに、地面等で反射して届くもの(反射光)があります。

 紫外線の強さは、時刻や季節、さらに天候、オゾン量によって大きく変わります。同じ気象条件の場合、太陽が頭上にくるほど強い紫外線が届きます。一日のうちでは正午ごろに最も紫外線が強くなります。

 日本では紫外線は一般に北から南へ行くにしたがって多くなる傾向があります。年間の紫外線量は、沖縄と北海道で2倍程度の違いが見られます。紫外線は、季節別に見ると、夏に強く冬に弱くなります。また時刻別に見ると、正午前後、正確には各地区で太陽が最も高くなるとき(南中時)に紫外線は最も強くなります。

 山に登ると空気が薄く、より強い紫外線が届きます。標高の高いところに住む人たちは強い紫外線を浴びるために、標高の低い土地に暮らす人と比較して大きな影響を受けます。また、雪や砂は紫外線を強く反射するので、スキーや海水浴のときには、強い日焼けをしやすくなります

 紫外線の強さに時間をかけたものが紫外線量になります。従って、弱い紫外線でも長い時間浴びた場合の紫外線量は、強い紫外線を短時間浴びた場合と同じになることもありますので注意が必要です

 これらのことは私たちの生活にとって非常に重要なことです。住む場所は別として、季節や時刻を考えて戸外での活動を行えば、紫外線へのばく露を大幅に少なくすることが可能になります。実際にどの程度紫外線を浴びるかは一人一人の行動によって異なります。同じ地域でも季節や一人一人の生活スタイル、特に日中の戸外活動時間によって紫外線ばく露量は大きく異なっていることがわかっています。

 「住む場所は別として」と述べましたが、住居も重要でしょう。特に日本人が「信仰」しているいわゆる南向きの日当たりのいい住宅では、それ以外に比べ大幅に紫外線量は増えるはずです。「夏の場合は、太陽の位置が高いので陽は室内に入らないからよい」という反論があるかもしれませんが、先述のとおり紫外線は直接太陽から届くものだけでなく、空気中で散乱して届くもの、さらに、地面等で反射して届くものがありますので安心はできません。

 インド風水ヴァーストゥでは、立地、敷地、間取り、インテリア、生活行動の全てで朝の日光を取り入れる原則があります。他方、南から西にかけての光をなるべく少なくする、つまり日中や夕方の日光を浴びないという原則もあります。以上の点から、インド風水ヴァーストゥ非常に合理的な考え方ではないでしょうか。

 この続きは次回にて。日本のインド風水ヴァーストゥ研究のパイオニアとしてインド風水ヴァーストゥに関する情報をニュートラルにご紹介しています。こちらのHPもご覧ください。

(参考文献)
“紫外線環境保健マニュアル”, 環境省境保健部環境安全課, 2008年6月
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