2008年11月01日

北枕と地磁気(6)

 2006年に発表された別の研究でも地磁気の活動と人間の健康が関連性を持っている可能性があるということを結論づけています(特に高緯度地域)。この研究を行ったRycroft博士(元欧州地磁気学会の会長)は、人口の10から15%が地磁気により健康上の影響を受けていると述べています。

 さらにオーストラリアの別の研究では、1968年から2002年の51845人の男性と16327人の女性を対象に行われ、やはり同様の結果がでたそうです。また、南アフリカの研究でも自殺と地磁気の活動の因果関係を示唆しています。

 また、英国の1994年の研究によると、うつで病院を訪れる男性の数は太陽活動の活発化による磁気嵐が発生した2週間後に36.2%増えたそうです。

 米コロンビア大学のPosner教授は、磁気嵐による地磁気の乱れが、磁場に敏感な脳の一部分で体内時計の機能を持っている松果体を混乱させ、それが季節性情動障害を引き起こし自殺の増加につながる可能性を指摘しています。

 もちろん、これからも更なる臨床データの蓄積が必要でしょう。しかし、以上のように、地磁気と人間の健康との関連性は高いようです。

 この続きは次回をお楽しみに。

(参考文献)
"Does the Earth's magnetic field cause suicides?", NewScientist, 2008年4月24日
posted by 多聞 望美 at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 北枕と地磁気
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